1. Memcachedとは何か
Memcachedは分散型インメモリキャッシュコンポーネントで、プログラミング言語に依存しない独立したサードパーティ製キャッシュツールです。ウェブサイトのパフォーマンス改善によく使われ、頻繁に参照されるデータをメモリ上に保持し、データベースへの問い合わせ負荷を抑えます。
特徴:メモリのみでデータを保管、キーバリュー構造、分散アーキテクチャ、永続化なし(電源切断でデータが消失)。
2. インストールパッケージについて
推奨ダウンロード:memcached-win64-1.4.4-14.zip
公式サイト memcached – a distributed memory object caching system
バージョン制限
1.4.5より前のバージョン(1.4.4など)はWindowsサービスとして直接登録可能です。
1.4.5以降の公式版では -d install によるサービス登録機能が削除されており、下記のコマンドは使用できません。
3. Windowsへのインストール手順
- 圧縮ファイルを日本語文字・スペースを含まないパスへ展開します(例:
D:\memcached-win64-1.4.4-14)
推奨しないパス:
D:\Program Files\memcached(スペースが含まれ、サービス登録に失敗しやすい)
- コマンドプロンプトを右クリック → 管理者として実行、cdコマンドで展開先フォルダへ移動
D:
cd D:\memcached-win64-1.4.4-14Code language: CSS (css)
- Windowsシステムサービスとして登録
memcached.exe -d installCode language: CSS (css)
4. サービス起動・停止コマンド
# サービス起動
memcached.exe -d start
# サービス停止
memcached.exe -d stop
# サービスアンインストール(管理者CMD必須)
memcached.exe -d uninstallCode language: CSS (css)
5. よく使う基本設定パラメータ(起動時に指定)
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
-m 256 | 最大使用メモリ(MB)、既定値は64MB |
-p 11211 | 待ち受けポート、既定11211 |
-l 0.0.0.0 | 待ち受けアドレス;127.0.0.1ローカルのみ、0.0.0.0LAN/外部ネットワークから許可 |
-c 2048 | 最大同時接続数 |
カスタムパラメータ付きでサービスをインストールする例:
memcached.exe -d install -m 256 -l 0.0.0.0Code language: CSS (css)
注意点
- 管理者権限のCMDを使用してください。権限がないとサービスインストールが失敗します;
- フォルダパスに日本語文字、スペースを含めない;
- Windows版Memcachedは公式の保守が終了しています。本番環境ではLinux上での運用を推奨;
- 既定ポート
11211、外部から接続するにはファイアウォールで許可が必要; - Memcachedには認証機能が実装されていません。公衆回線に直接公開するとセキュリティリスクがあります。
7. 簡易接続確認テスト
telnetを使ってローカルサービスが起動しているか確認します
telnet 127.0.0.1 11211Code language: CSS (css)
接続成功後は set/get によるキャッシュ読み書きコマンドを実行できます。
概要とインストール
Next: コマンドライン上で利用します