紹介

一、基礎概念

1. XSL

XSL(EXtensible Stylesheet Language、拡張スタイルシート言語)
W3CがXML向けに策定したスタイルシート言語です。CSSがHTML用であるのに対し、XSLはXML向けとなります。

広い意味でのXSLは3つの要素から構成されます:

  1. XSLT:XML文書変換言語(コア機能)
  2. XPath:XML文書のノード参照・検索言語
  3. XSL‑FO:XML文書のレイアウト整形言語(主にPDF作成に利用)

  • CSS:HTML向けスタイルシート、ブラウザがHTMLを描画
  • XSL:XML向けスタイルシート。XSLTはXMLの変換・描画エンジンです

2. XSLT

XSLT(XSL Transformations、XSL変換)
✅ XSLの中核となる機能。独立した言語であり、他のバックエンド言語無しで動作可能
✅ 役割:元のXML文書を読み取り、HTML/XHTML、別形式のXML、SQLテキストなどへ変換します
✅ 仕組み:XML元ツリー → 出力結果ツリーへと変換し、要素や属性の追加・削除・フィルタリング・並び替えを実行
✅ 依存関係:XPathを利用しXML内部のノードを特定(W3C標準)

一言でまとめると:XSLTはXMLを読み込み、XSLのルールに従ってHTMLなどの形式へ変換します

二、変換処理の流れ

XMLデータソース + XSLTスタイルシート(XSL) →【XSLTプロセッサ】→ HTML(またはその他形式)

実行できる変換処理:

  • XML要素をHTMLタグへ対応付け
  • 指定ノードのフィルタリング、非表示、表示切替
  • ノードの並び替え、要素・属性の追加や削除

三、実行環境

初期の主要ブラウザはXML+XSLTを標準搭載していました:

  • Firefox、Mozilla、Netscape、Opera、IE6以降

補足:現在のブラウザも機能自体は持っていますが、ブラウザ上でXSLT変換を行うケースは減少しました。現在はバックエンド、データ出力、ドキュメントテンプレート処理でよく使われます。

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